広瀬川歩記140

ヤア、久しぶり! 人がイッパイ出ていた。 野球、テニス、バドミントン。20人ぐらいが参加してサッカーをやっている学生さん達もいる。土手道をランニングする人も歩く人も、とにかく驚くほど人がいる。 だから今日は、鳥写真日和ではない。 昨日、里山の斜…

広瀬川歩記139

営巣中 宮城県には川崎というところがある。 30年前に宮城に移住した頃は、その字を見る度に川崎市じゃない、宮城では川崎町なのだ、と自分に言い聞かせていた。 その川崎に今縁を持たせて戴いている。城跡の調査にかり出されたのだ。そして今日行った荻ノ館…

広瀬川歩記138

生きとし生けるもの、大忙し 澱橋の河川緑地公園では、中学生と思われる男の子と女の子が、高校生、大学生のお兄さん、お姉さん、そして暇をもてあましている私の見ている中、手を繋いで河原へと向かっていった。 ウーン、ワシの時代はそんなじゃなかった。…

広瀬川歩記137

ここも遺跡だ 梅を見に西公園に行ったら、臥竜梅の近くでこんな物を見つけた。 ホーラ、これ! 回りの小石やアナはどうでもいいんだよ。 上が江戸時代の瓦で、下が鉄滓。鉄滓は製鉄(鍛冶)の際に出てくる鉄のカス。カナクソともいうよ。 でもここら辺は伊達…

広瀬川歩記136

里山にて 昨日、いつものように広瀬川河畔を散歩していたら、ボールが弧を描いて飛んできた。そのまま歩いていたら見事にぶつかるように。 野球をやってはいけませんとそこには書いてある。しかし休みに入って若者たちは公園でスポーツを楽しみに来はじめた…

広瀬川歩記135

オット、こんなところに 久しぶりに里山に入った。どんな動物に会えるだろうか、 密かにまじないをかけてみたが、ヒソとしている 目の前をエナガが鳥の羽を咥えて飛んでいってしまった ところがだ。驚かされたのは野草。 タンポポがたった一輪。誰邪魔するわ…

広瀬川歩記134

落とし物の謎 3月だ! 何となくウキウキ気分で川辺を歩いていた。昨日、色々な小鳥を見かけたので、今日は2匹目の”小鳥”ねらい。 すぐにコゲラ。コゲラとくればシジュウカラ、エナガは見つかるだろうと待機していたら、いたいた。向こうで飛び交うのはそのど…

広瀬川歩記133

ささやかなり 今日も風が強い。本当に春先の仙台は風の街である。 それはいいが、野鳥が見られないのは寂しい。 そんな日が続いたのに、ある日、風もなく暖かい一日が巡ってきた。 いたいた、1本の樹木に、まずはシジュウカラ。 まさか巣材を? カワラヒワは…

広瀬川歩記132

イヤだぁ 1日延ばしに延ばしてきたこと。 納 税 国民の三大義務って中学校で習うんだっけ? 私は、教育も勤労も、どうやらこうやらだけど義務範囲だけは終えている。だからリタイアして年金生活。なのになぜ三つ目の義務だけいつまでもついてくるのか。 ああ…

広瀬川歩記131

梅は咲いたか? ここ2,3日、暖かい日が続いた。若い頃なら...どうしていただろう。 今は生き物の息吹を感じに行きたい。 西公園の臥竜梅はその後どうなっただろうか。2月1日に見た時は、今年大丈夫だろうかと心配になるほど冬に閉じこもっていた。 土曜…

広瀬川歩記130

食べること 広瀬川の心地よい水音は何日も続くものではない。相当降っても増水からほんの2,3日で流路は元の細いものになり、名残水とでも呼びたくなるような水たまりが河川域に点在することになる。 そこに1羽のダイサギを見つけた。 首を突っ込む 岩陰で素…

広瀬川歩記129

川の音が聞こえる 待っていた梅がようやく命を伝え始めた。向こうの小川はさらさらと囁くようだ。 今日は寒い。 もうちょっと待つかな、開花 だが2,3日前の雨で川は潤い、どこを歩いても川の音楽が聞こえる。 音は違う。岩にぶつかる音。段差を滑り落ちる音…

広瀬川歩記128

こんな日は 先日、うららかな日差しに春を感じますと書いたばかりなのに、そして何よりもチョウを見たことを写真とともに紹介したのに、今日、雪が吹雪くように荒れ、風が乱舞してチョウはどうなったことかと思いをはせる日になった。 そんな日は、煩わしい…

広瀬川歩記127

どっちを書こうか 昨日、大きな地震があった。夜11時7分。 もう寝ていたが、揺れを感じて目が覚めたらしい。私が目を覚ますぐらいだから、大きい。そして長い。地震の嫌いなところは、だんだん揺れがひどくなっていくところだが、これは不躾なほど盛り上がっ…

広瀬川歩記126

春よ、来い 昔、雪の第三京浜を走っている時に、後ろから猛スピードで近づいてきたトラックを避けようとブレーキを踏んだ途端、見事にスリップして中央分離帯にぶつかったことがある。 それ以来、雪の運転はトラウマ。 今シーズンは雪が多い。にもかかわらず…

広瀬川歩記125

ウーン、仕方ないこと? 広瀬川は澱橋の下流が大きく右手にカーブしていく。大雨が降ると曲がり口の絶壁は削られ、抉られて崩壊することもたびたびあったと聞く。だから、現在崖下には一応の崩れ防止は施されているが、今回、川の真ん中にある中州を浚渫して…

広瀬川歩記124

春はどこまで ロウバイが咲いている。 臘梅 土手下の片隅にロウバイを見つけた。 わずかな花数で匂いも届かないけれど、密やかに春の足音を伝えてくれる。 ウメは、まだ遠い。 臥竜梅 だが、やがては弥生三月を飾り、サクラに春を譲ってゆく。 コブシ、カタ…

広瀬川歩記123

誰の道 牛越橋と澱橋との間の左岸には約1キロにわたって堤防が続き、ランニング用として整備されたその上を、歩いたり走ったり、人々は思い思いに楽しんでいる。 牛越より上流側に土手道はない。 川面からそれほど高くもない小道が川と段丘崖との間の僅かな…

広瀬川歩記122

何かが、起こる? こう連続して何日も野鳥を見かけないと、だんだん不安になってくる。 たしかに、水鳥は探せば見つかるし、トンビやカラス、ヒヨドリだって毎日のように見かける。だが小鳥は4,5日前を境に以前ほど見かけなくなった。 以前ほど、と言ってい…

広瀬川歩記121

孤独 広瀬川沿いを歩いていると、よく鳶に餌をやっている老人を見かける。 最初は迷惑な老人だとしか思わなかったが、使い古した通勤靴とオーバーコートを身につけて吹きさらしのベンチに座っているのを見かけるうちに、次第に正視する気にならなくなってき…

広瀬川歩記120

何だか話しにくい この三日間、ほとんど野鳥を見つけられない。 シジュウカラ、モズ、ジョウビタキ、そうした常連もちょっと見かけるだけで、写真に納まる気はないらしい。 かくてカメラはバッグに入ったまま家に帰り着く。普段だったらあっちで撮り、こっち…

広瀬川歩記119

どうすればいい? 美徳というかプラスイメージと呼ぼうか、その類いの日本語は安倍政権の7年間に、この国にもの凄い「スピード感をもって」「しっかりと」浸透したように思う。今日も安倍政権を継承した菅首相は、安倍語を駆使した。本来の意味は変質したり…

広瀬川歩記118

自然は生きている 1月17日に歩いた時に撮ったツララ写真を見て 1月17日 オヤッ!と思ったので、2日に撮った写真と見比べてみた。 1月2日 崩れたんだ! いつからだろう? このことは前にも言ったが、私は、広瀬川がどのように変わっていくのか、牛越橋…

広瀬川歩記117

何してるの? 今日もジョウビタキのメスが現れた。やっぱり、カワイイものはかわいい。 どう?かわいいよね。 人が見ているのにすぐ近くで、せっせと餌探し。 何か捜し物 脇目も振らず。 何だろう。 見せてと言われても見せてやらない。 見られないようにブ…

広瀬川歩記116

頑張れ! 水鳥は、一体に小鳥に比べてかわいらしさに欠ける。だから嫌いだという人もいる。確かにそう言われてみれば水鳥の目つきは恐いかもしれない。 だが水鳥から言わせれば、俺たちは人間に好かれたくて生きているわけではない。その点は小鳥だって同じ…

広瀬川歩記115

いつの間にか無くしたもの 雪は コロナのごとく 降る 人の背に コロナは 雪のごとく 舞う 人の口に ウィズ コロナ と聞いた時 随分 軽薄な言葉だと 怖れたが、 なぜ人は それを受け入れたのだろう 旅上 ふらんすへ行きたしと思へどもふらんすはあまりに遠し…

広瀬川歩記114

こんな鳥、知らん! 珍しいと言うのとはちょっと違うけれど、最近お目にかからなかった小鳥に会えた、と書いたのはつい最近。 ところがそれからというもの、毎日モズとジョウビタキを見る。 モズっぽいでしょ ジョウビタキ(メス) 常連になったけど、ジョウ…

広瀬川歩記113

遙かな国へ 空を見れば 海 川を見れば 雲 私たちは中空へ 一眠りすれば黄色や緑の畑 谷の教会とお城 時にはクレタ島 夜、エッフェルはリンドバーグ 旅は際限なく遠のく 不景気な首相の宣言とともに クレタ島 翼よ あれがパリの灯だ

広瀬川歩記112

頑張る人 今シーズンは雪が早い。それに相当量。 早くもシーズン初めからジャンジャン降って、それなり量も多いが、案外融けやすい。 降る時は降る、なんて妙に聞こえはいいが、こたつに入っていればこその話で、外へ出てみると、こんな日でも犬の散歩は欠か…

広瀬川歩記111

やっぱり嬉しいもの 年が明けたからといって格別の感慨もない。 と断言しながら、それなり期待してしまう。 今年こそという私の思いは、 実は宝くじにかける思いと大して変わらない。 願をかけたからといって成就するようだったら、 日本中の寺社仏閣、繁盛…