広瀬川歩記111
やっぱり嬉しいもの
年が明けたからといって格別の感慨もない。
と断言しながら、それなり期待してしまう。
今年こそという私の思いは、
実は宝くじにかける思いと大して変わらない。
願をかけたからといって成就するようだったら、
日本中の寺社仏閣、繁盛して堪らないはずだ。
神仏は忙しすぎて文句を言うだろう。
それでもあわよくばと、何かラッキーそうな事が
起こらないかと神様に祈る。
私は、年に数えるほどしか神のお出ましを願わないのですから
どうぞ、その時ぐらいは役に立って下さいませ。
さて、そう白状しながら無理矢理幸運に関連づけたのは野鳥。
最近見ないけど、目にしたい。と願っていたら、いました!
モズが枯れ木に。
モズを見たいと昨秋から願っていたのが年越しでようやく目にすることができた。身体は小さいけれど、鋭い目つきをすることがあり、唯の小鳥ではない。
ベニマシコもススキの穂先にでもいないかなと、秋から期待していたものだったが、1月3日、目の前をすばしこく川向こうの小枝に飛んでいくものを目にして、もしかしたらと思ったら、どうもそうらしい。遠いけど、とにかくシャッターを切るのが勝ち。
思いがけなかったのがアオジ。
去年の三月以来で、久しぶりという意味でも思いがけないのだが、この鳥は声も姿も地味で、植え込みの陰のような所ばかりで見つけることが多いから、特に期待してきたわけではない。要するにノーマーク。
それなのに今年初見参のアオジは、まるでサア撮影しろといわんばかりに梢で長いことじっとしていた。しかもファインダーを通してみるこの鳥は、驚くほど愛らしい。再発見!