2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

広瀬川歩記121

孤独 広瀬川沿いを歩いていると、よく鳶に餌をやっている老人を見かける。 最初は迷惑な老人だとしか思わなかったが、使い古した通勤靴とオーバーコートを身につけて吹きさらしのベンチに座っているのを見かけるうちに、次第に正視する気にならなくなってき…

広瀬川歩記120

何だか話しにくい この三日間、ほとんど野鳥を見つけられない。 シジュウカラ、モズ、ジョウビタキ、そうした常連もちょっと見かけるだけで、写真に納まる気はないらしい。 かくてカメラはバッグに入ったまま家に帰り着く。普段だったらあっちで撮り、こっち…

広瀬川歩記119

どうすればいい? 美徳というかプラスイメージと呼ぼうか、その類いの日本語は安倍政権の7年間に、この国にもの凄い「スピード感をもって」「しっかりと」浸透したように思う。今日も安倍政権を継承した菅首相は、安倍語を駆使した。本来の意味は変質したり…

広瀬川歩記118

自然は生きている 1月17日に歩いた時に撮ったツララ写真を見て 1月17日 オヤッ!と思ったので、2日に撮った写真と見比べてみた。 1月2日 崩れたんだ! いつからだろう? このことは前にも言ったが、私は、広瀬川がどのように変わっていくのか、牛越橋…

広瀬川歩記117

何してるの? 今日もジョウビタキのメスが現れた。やっぱり、カワイイものはかわいい。 どう?かわいいよね。 人が見ているのにすぐ近くで、せっせと餌探し。 何か捜し物 脇目も振らず。 何だろう。 見せてと言われても見せてやらない。 見られないようにブ…

広瀬川歩記116

頑張れ! 水鳥は、一体に小鳥に比べてかわいらしさに欠ける。だから嫌いだという人もいる。確かにそう言われてみれば水鳥の目つきは恐いかもしれない。 だが水鳥から言わせれば、俺たちは人間に好かれたくて生きているわけではない。その点は小鳥だって同じ…

広瀬川歩記115

いつの間にか無くしたもの 雪は コロナのごとく 降る 人の背に コロナは 雪のごとく 舞う 人の口に ウィズ コロナ と聞いた時 随分 軽薄な言葉だと 怖れたが、 なぜ人は それを受け入れたのだろう 旅上 ふらんすへ行きたしと思へどもふらんすはあまりに遠し…

広瀬川歩記114

こんな鳥、知らん! 珍しいと言うのとはちょっと違うけれど、最近お目にかからなかった小鳥に会えた、と書いたのはつい最近。 ところがそれからというもの、毎日モズとジョウビタキを見る。 モズっぽいでしょ ジョウビタキ(メス) 常連になったけど、ジョウ…

広瀬川歩記113

遙かな国へ 空を見れば 海 川を見れば 雲 私たちは中空へ 一眠りすれば黄色や緑の畑 谷の教会とお城 時にはクレタ島 夜、エッフェルはリンドバーグ 旅は際限なく遠のく 不景気な首相の宣言とともに クレタ島 翼よ あれがパリの灯だ

広瀬川歩記112

頑張る人 今シーズンは雪が早い。それに相当量。 早くもシーズン初めからジャンジャン降って、それなり量も多いが、案外融けやすい。 降る時は降る、なんて妙に聞こえはいいが、こたつに入っていればこその話で、外へ出てみると、こんな日でも犬の散歩は欠か…

広瀬川歩記111

やっぱり嬉しいもの 年が明けたからといって格別の感慨もない。 と断言しながら、それなり期待してしまう。 今年こそという私の思いは、 実は宝くじにかける思いと大して変わらない。 願をかけたからといって成就するようだったら、 日本中の寺社仏閣、繁盛…

広瀬川歩記110

自粛・厳粛 娘夫婦は「4日から仕事だ。」と嘆息しながら帰って行った。 私はといえば、年末であることを知るのはテレビでなじみの番組が消え、特番が増えた時である。そこから正月三が日までは”馴染み”が戻ってこないことは、私もよく知っている。だが365連…