広瀬川歩記198

それぞれの秋 秋は繊細な時である。 三日もすれば、同じ場所が表情を変えてしまう。時が揺らいで見えるから、歩いてみたい。 そうだ、東北大学の構内はどうだろう。久々に歩いてみる。 三太郎の小径を行く 案の定、落ち葉がカサコソと音をたてていく。折角な…

広瀬川歩記197

いよいよ晩秋 牛越橋の上から時間をかけて覗いてみたが、水量はそれなりあっても、水しぶきは全く上がりません。目を凝らしてみても、魚影は一向に現れません。鮭の遡上は、今年どうなのでしょうか。観たいものです。 その代わりといっては何ですが、カワア…

広瀬川歩記196

小さい秋を見つけに 腰を痛めてあまり動けぬうちに時はどんどん経っていくらしい。 ようやく少し具合がよくなったので、今年も小さい秋を見つけに行く。 五色沼 まずは東北大学構内の三太郎の小径そこからメタセコイアの前を通り、何だか今年はしっくりしな…

広瀬川歩記195

思ったより・・・ 広瀬川に鮭が上がってくるのはいつだろう。河口部にはもう来ているのかもしれない。 だが、水量はあまり増えていないから、来ていたとしてもどこまで遡上できるのだろうか。 水量と言えば、水が少ないとよく小魚たちが飛び跳ねるように思う…

広瀬川歩記194

東北勢ガンバレ! 10月31日、国政選挙や知事選もあったけれど、何と言っても大学女子駅伝。 事前投票を終えていたので、気楽に駅伝声援。 それにしても、投票日を投票最終日にして、15日間くらい投票期間を設定したらどうなの?どうせ好き勝手な解散総選挙な…

広瀬川歩記193

終わらせたいこと 10月が終わろうとしている。 このひと月、何を10月らしいものと思い出すだろう。 写真を戻してみても、感性は、戻らない。 それでも街に出れば、人の行き来が気になって、ああ、まだまだだと思う。 仙台駅 駅周辺 10月。この月、空は秋晴れ…

広瀬川歩記192

飛ぶかな? カワウは、最近6羽ぐらい群れて飛ぶことがあります。 でも、1羽っきりのことも多いです。 翼の感じが爬虫類的な点、貪欲な点、そして本来広瀬川にはいなかった点などから、あまり好きになれない鳥ですが、本人達は何だかこの川が気にいっているよ…

広瀬川歩記191

おお、これは! つい最近、ある自治体に頼まれて中世の山城を測量した。 その時の話である。すべての測量を終えることができ、休憩している時に仲間の一人が「地図を見ていたら、この近くに枡形遺構があるみたいだ。」と言い出した。その地図というのは「赤…

広瀬川歩記190

おめでとう!そして残念・・・ 長い時間をかけて行われてきた第18回ショパン国際ピアノコンクール。ついに21日に最終結果が出て、反田恭平さんと小林愛実さん、二人の笑顔が溢れた。 反田さんは、もう一人別の人と二人2位、4位に小林さん。 3次まで進んだ角…

広瀬川歩記189

侵略的外来種 広瀬川の川辺では、最近、黄色が目につきます。雄鳥の登坂のような、槍先のような、上の方だけ密集する黄色。 国立環境研究所の「進入生物データベース」によると、すでに明治の時代に園芸用としてもたらされたものだそうですけど、今では侵略…

広瀬川歩記188

食欲の秋 ダイサギ・アオサギ・カワウ集結 大きい順でいうと、ダイサギ、アオサギ、カワウとなる。 植物の陰で見えないけれど、このあたりにはダイサギが6羽、カワウが4羽そして、今、上流(左手)の方に飛び去ろうとしているかのように見える(じつはUター…

広瀬川歩記187

秋燃ゆ 燃えるような つい数日前は暑かった。もう10月半ばなのにだれも夏が去りきったとは思わなかった。 それなのに2,3日の雨と冷気で、アサガオの向こうに見たこともないほどの紅蓮の炎が燃え立った。 ホウキギであり、トンブリの仲間、コキアだと妻から…

広瀬川歩記186

向こう岸から 一昨日は、とても良い天気だった。少し暑かったといっても、空は青く、秋らしく赤とんぼが群れ舞う日だった。 それで私も、いつも通りではなく、牛越橋を渡って右岸を遡ってみた。 この辺だったら石切場からも近いし、河原のどこかに仙台城の石…

広瀬川歩記185

秋と言えば、ギンナン 8月20日 10月2日 8月の写真を見ると、今年、ギンナンは豊作かなと思わせるものがある。 それが10月、確かに多く実っている。 やがて落つ。ニオイはあまり好きになれないな。 鳥たちは食べないのかな?

広瀬川歩記184

カニもいるんだ 広瀬川は色々な生物を育んでいる。 普段我々が見るのは魚と、それを狙っている鳥ばかりだが、水生昆虫がいなければ、魚だって生きられないだろう。先日はカゲロウが大発生した。 亀はしばしば見かける。だが外来種であるのが残念。 数年前に…

広瀬川歩記183

ムラサキシキブ 何と優雅な名であろう。 初めて知ったのは、富士山3合目付近。紫の実の色にひかれ、持っていた人に名を尋ねたら、どうしたわけか1本分けてくれた。 先日広瀬川沿いで見た時には、見事に結実していた。 もとは「ムラサキシキミ」だとか ウィキ…

広瀬川歩記182

コスモス 秋らしい花といえば、秋桜子。 コスモス 広瀬川沿いにも何カ所かで見られるけれど、大抵、人が意図的に植えたもの。でも中にはこの写真のように、どこからか飛んできたものもある。 それだからこそ、と言ってしまうのは少しためらいもありますが、…

広瀬川歩記181

めだかの学校 メダカの水槽がすっかり緑藻に覆われてしまったので、金魚の鉢と、両方を洗うことにしたところ、驚きの発見がありました。 何と! 2mmほどのメダカの赤ちゃんが! 合計3尾! ゥン?100匹以上いてもおかしくないのに。大人メダカに食われたのか…

広瀬川歩記180

カラス・トンビ カラスとトンビの関係は、きっと鳥類学者が何か論文化しているに違いない。 見ていて、とても面白い。からかうカラスに対してからかわれ役のトンビが、そう怒っているようにも見えない。そして追う役はたいていカラス。なぜ?二羽のじゃれ合…

広瀬川歩記179

ついに二桁! ついに二桁、と言っても、残念ながら大谷投手の10勝の話ではありません。 10月になってしまったヨ~ォ。 東北地方では、スタッドレスのCMが幅を利かせはじめる月だということ。 ゴミ拾いボランティア 毎年この時期になると、深松組1万人プロジ…

広瀬川歩記178

投網 川岸をウエットスーツらしいものを来た人が歩んでいる。 川面を時々にらんでいるようだ。 投網 ① トアミじゃないか?私は追いかけるように近づいていく。 「スミマセン。投網を打つところを撮らせて下さい。」 「つまらないよ。」「いや、是非撮らせて…

広瀬川歩記177

オータム ハズ カム それほど良い天気というわけではなかったけれど、人出はそれなりにありました。 牛越橋の上手には6~7グループはいたかな。 けっこうな人出 実は3~4日前には広瀬川で泳ぐ人たちがかなりいた。それがどうだ。 今日見ると半袖の人はほとん…

広瀬川歩記176

さっぱりしたぁ...けれど 公園に伸びていた草が刈られ、子供達も随分のびのびと楽しそうに遊んでいる。伸び放題だった時には見つけるのが難しかったボールも、今ではどこに飛ぼうとすぐに見つかる。 本流と分流とを分ける ” 中の島 ” には草刈りが入らな…

広瀬川歩記175

こうだったんだ 以前に、今年はクルミが豊作って書きました。もぎとられるようになったのは、たぶん9月初めから。 自分自身はあまり興味も無かったので、拾いもしませんでしたが、昨日歩いている時にどういう風の吹き回しか、一つ拾って帰りました。 表面に…

広瀬川歩記174

連休3日目 オヤオヤ? 今日は天気も良く、人がかなり多く出ていました。 そんな中、オヤオヤ?これは一体何だろう? パドルボート? 今はやりのスタンドアップパドルボートってヤツかな。よく分からないけれど、小さなお子さんがちょこんと座っている。 その…

広瀬川歩記173

今年のハギは? 7月中頃のこと、広瀬川沿いを歩いている時、ハギの花が咲いているのを目にしました。 ハギは「萩」と書くように「秋」の訪れを教えてくれる花だと思っていたから、オヤオヤ異常気象のせいで狂い咲きかな、と思いましたが、調べてみるとナツに…

広瀬川歩記172

オーッ やっぱり 目の片隅に小さく動くものがあった。 見えるのは、セグロセキレイのオス。でも、そんな色じゃなかった。 じゃあ、どんな色。もっとミドリっぽい感じというか・・・ ヨーク見てごらん。セキレイの横に動かざること山のごとし、石の上にも3秒…

広瀬川歩記171

ありがとうございました。 13日夜、牛越橋の上に大量のカゲロウ発生、という河北新報の写真記事を友人が送ってくれました。 昆虫にはよく見られる現象かもしれませんが、どのようなメカニズムなのでしょうか。 アカトンボがお互いぶつかりそうになりながら、…

広瀬川歩記170

暑さ寒さも 昨日、秋の訪れについて書きましたが、今日はまた暑い。 広瀬川ではお父さんと坊や二人の楽しげな声が聞こえてくる。泳いでいる。 中の島を挟んだ分流を、樹木は厚く覆い隠している。 秋らしく そして歩いた先には 暑さ寒さも 彼岸花が咲き始めた…