広瀬川歩記130

食べること

広瀬川の心地よい水音は何日も続くものではない。相当降っても増水からほんの2,3日で流路は元の細いものになり、名残水とでも呼びたくなるような水たまりが河川域に点在することになる。

そこに1羽のダイサギを見つけた。

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首を突っ込む

岩陰で素早く首を伸ばすダイサギ

顔を上げてみれば、口には魚が。

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捕らえたり

咥え直して天を向き、喉に通していく。満足げに次の”名残水”に向かう。

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ゴックン

小さな水たまりで逃げ惑う小魚。それを許さない鳥。命を確実に奪うことで命を繋ぐ非情。

緊張感が私を包む。

 

不意に「食レポ」「グルメ」「こだわりの逸品」「カリスマシェフ」そしてついには「食糧自給率」まで浮かんでくる。そして「本当にいいのか」という声まで。