広瀬川歩記52
悩んじゃうな
河原に置かれたままのゴミが目に入ると、写真なんか撮っている場合かよと、悩んでしまう。
写真機材は精密機械である。だから汚れた手で触りたくはない。だけどゴミを目の前にして通り過ぎると、捨てた人たちと同じになってしまうのではないかと思うのだ。
ましてそうしたゴミを拾い集めている人たちを見ると、私がこうしてゴミ捨ての現状を語り、廃棄者に持って帰るよう願うことも、またボランティアさんを褒め称えることも、何だか嘘くさく思われてくる。
せめて捨てそうな現場を見たら、「ゴミを持ち帰る人」というテーマの写真を撮っているのだと称し、その人たちがゴミを持ち帰りやすくしたいと思う。
でもこんなのはゴミと言える?
子供用の真新しいビーチサンダル。忘れ物に違いない。でも海まで流れバラバラになってマイクロ化する可能性もある。
さて次は?
この近くにコンセントがあるわけはない。不届き者が廃棄したのだ。
翌々日には誰かが撤去した。
次も驚く。
牛越橋の下で散歩道を塞いでBBQをするグループをよく見かける。教員とゼミ生という感じのグループさえある。
だからこれくらいで驚いてはいけないのかもしれない。カートが放置されているのだ。こんな所まで持ち出すな!持ち帰れ!
やはりボランティアさんには頭が下がる。
私もカメラバッグではなく、1年に1回くらいはゴミ袋をもって回収する日を作ろう。
エッ?1年に1回かよ!