広瀬川歩記34
石も流れる
石がゴロゴロする河原に水色の映えるものがある。
人工物。でも何だろう。
近づいてみると真新しいサンダル。それも揃えられて。
オーイ、だれ?どうした?
辺りには誰もいない。時計は朝8時半。昨日は日差しの中で遊ぶ人たちがいた。久々の楽しい時であれば、忘れて行ってしまうのも無理はない、かな?
写真左上にちょっと出演している石、これは忘れ物ではないけど、人工物に違いない。
どの面か、文字でも残っていないかな。洗ってみる。
「船着き場」なんて書いてあったら、記者会見だ!でも、ない。
河原を歩いていると、今日のものから人類以前のものまで。
この岩石はどのようにしてできたんだろう、いにしえのヒトは、どんな思いで石を見つめたのだろう、なんて思ってしまう。
でも、これらの石は、10年とここにはいないだろう。
転石、苔むさず。これはいい意味?悪い意味?今となっては分からない。