広瀬川歩記23
アジサイ寺
近所の空き屋敷のウメがたわわに実を付けている。
例年だと牛越橋近くに咲き、梅雨明けとともに散るタチアオイが、今年はすっかり刈られて見ることができない。
そんな中、暑い中なのにどうしてもアジサイを見ておきたいと言う妻に付き合って1里ほど歩いて行った北山の資福寺。仙台のアジサイ寺。
東京にいた頃はいつもこの時期に鎌倉明月院に行こうかどうしようか迷ったものだが、仙台のアジサイ寺はさして遠くではない、人も歩けないほど多く出るわけではない。
ところが最初に目に飛び込んできたのはアジサイではなくタチアオイ。
そしてアジサイ。
土の酸度を意図的に変えているのでしょうか。隣り合わせに咲く花の色が違う。
妻は少し淡いピンクが好きで、私は深く濃い青、群青。
自分の技術では表現しきれないから、ありきたりの写真で我慢して下さい。これでも人が途絶えるのを一〇分以上待って撮ったのですから。
人が来る前に
それにしても少し寂しい。
あふれるほど色とりどりのアジサイ、見たかったな。