広瀬川歩記108
水辺の宝石
水辺の宝石といえばカワセミのことである。
派手な色で美しい鳥は他に何種類もいるだろうが、翡翠のような青を核とする見事さは他の追随を許さない。
私も好きで、以前にも歩記に載せたほどだが、出会うことがあまりなく、これまでに撮った写真の枚数はかなり少ない。
ところがどうしたわけか最近はほぼ毎日見るし、同日に別の場所で1羽ずつ見ることさえある。だから撮った写真の枚数は、ここ10年間に撮影した数より多くなった。
しかし困ったことにうまく撮れていない。以前は思い入れが強すぎて手ぶれを起こし使いものにならない写真ができることもあったが、12月に入ってからの写真は原因不明のブレである。
10月まではまだよかった。
この時はまだいい。ところが12月に入ってからの写真は、鳥写真に限らずぼやけていることが多い。まるでピントが合っていないのだ。モードを変えてみてもダメ。
そのうちうまくいくこともあるし、何がよくないのかも分からないまま撮っていたら、妻が「カメラを酷使したから壊れたんでしょ。」とこともなげに言い放った。
明日又変な風になったらどうしよう。