広瀬川歩記88

生きている林

三日連続で杉林に入った。

今日は、時折雨の混じる寒い一日だったが、それでも入ってみた。

クマは、まだいるのか、それともいないのか。少なくともそれらしい音は聞かない。イノシシにも遭わない。

それでも大樹の下には、かなり多くの場所で小型の穴が掘られているのが見つかる。小動物のスミカに違いなく、誰だか正体を見たい気さえする。そういえば先日掲載した大きな巣は、どうやらイノシシの繁殖巣であったらしい。そんな時期でなくて良かった。

鳥の声は遠くからしか聞こえない。針葉樹はあまり好きではないのだろう。

他には誰もいない。枯れ枝を踏む自分の足音だけが聞こえる。

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杉林は余計に寒い