広瀬川歩記137

ここも遺跡だ

梅を見に西公園に行ったら、臥竜梅の近くでこんな物を見つけた。

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ホーラ、これ!

回りの小石やアナはどうでもいいんだよ。

上が江戸時代の瓦で、下が鉄滓。鉄滓は製鉄(鍛冶)の際に出てくる鉄のカス。カナクソともいうよ。

でもここら辺は伊達安房か誰か。とにかく重臣の屋敷があったところのはず。広瀬通を挟んだ向こう側には、立派な庭園の池跡がある。そういうところになぜ鉄滓が?

 

広瀬川歩記136

里山にて

昨日、いつものように広瀬川河畔を散歩していたら、ボールが弧を描いて飛んできた。そのまま歩いていたら見事にぶつかるように。

野球をやってはいけませんとそこには書いてある。しかし休みに入って若者たちは公園でスポーツを楽しみに来はじめた。

私はボールをキャッチすることもなく立ち止まり、バッターの方を見て、次に他の仲間を一人一人見た。

幼子(おさなご)にぶつかったらどうすんじゃ!いや、子供達はとっくにこの場を追い出されている。

ぶつかりそうになったことで思い出したが、今私の鼻には鼻孔の傍に傷がある。

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見苦しいものをスミマセン

生まれて初めてこんなところに傷を付けた。

里山に入った話は前回書いたと思うが、私の目的はそこで江戸時代以前の人々の痕跡を見つけることだ。いわゆる藪漕ぎをして、時には蔦や竹を切り払い、遮二無二前進するのだ。だから私の家、特に洗面所では時々、枯れ草や種子あるいは蜘蛛など、様々な自然物が見つかるし、風呂に入って自分の体の思わぬところに傷がついているのを発見する。

あの日もそうだ。ふと鏡を見たら鼻孔の傍に血がついている。その辺りを押さえると痛い。どうしたんだ?

しばらく考えて分かり自分で笑ってしまったが、実は山の中で切った竹を地面に刺したらほぼ喉の高さぐらいになった。しばらく移動した後もう一度その辺りに立った時、体をかがめたら何と丁度鼻の位置に切った竹の先があり、それでけっこう痛い思いをしたのだ。

それを思い出した。死角って恐いな。

でももしかしたら竹が復讐したのかも。それじゃあ仕方がない。

復讐する権利は”自然”にあり。

広瀬川歩記135

オット、こんなところに

久しぶりに里山に入った。どんな動物に会えるだろうか、

密かにまじないをかけてみたが、ヒソとしている

目の前をエナガが鳥の羽を咥えて飛んでいってしまった

ところがだ。驚かされたのは野草。

タンポポがたった一輪。誰邪魔するわけでもない広場で、咲いていた。

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地を這うように咲くんだ


 

 

広瀬川歩記134

落とし物の謎

3月だ!

何となくウキウキ気分で川辺を歩いていた。昨日、色々な小鳥を見かけたので、今日は2匹目の”小鳥”ねらい。

すぐにコゲラコゲラとくればシジュウカラエナガは見つかるだろうと待機していたら、いたいた。向こうで飛び交うのはそのどちらかに違いない。

だが、近づいていった私は思わぬ物に気をとられ、小鳥を逃してしまう。

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謎の落とし物

それが、これ。

最初に目を引いたのは赤い箱。よく見ると傍に靴が。

自殺か?

ところが、それだけじゃない。小銭入れ、財布、ポリ袋・・・エッ、サイフ?

サイフの中を点検。メモのようなものだけ。盗難か?

あたりに人はいない。気持ちが悪い。

 

家に戻ってわざわざ交番に電話したら、ほっといてもいいですだって。

そうかなあ・・・

 

 

広瀬川歩記133

ささやかなり

今日も風が強い。本当に春先の仙台は風の街である。

それはいいが、野鳥が見られないのは寂しい。

そんな日が続いたのに、ある日、風もなく暖かい一日が巡ってきた。

 

いたいた、1本の樹木に、まずはシジュウカラ

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まさか巣材を?

カワラヒワは団体様。

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まだ群れるカワラヒワ

シジュウカラがいれば、コゲラだってきっといる。うまくすればエナガも。

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愛らしさNo.1

ゴメン、コゲラの写真はカット。

いい写真は撮れなかったけれど、やっぱり珍客の写真にさせてくれ。

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わかりにくい

地上にベニマシコ。これは珍しい。もっと撮りたかったけれど、飛んでいってしまった。

それでも色々に出会えると嬉しい。春よ来い。

広瀬川歩記132

イヤだぁ

1日延ばしに延ばしてきたこと。

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               納 税

 

国民の三大義務って中学校で習うんだっけ?

私は、教育も勤労も、どうやらこうやらだけど義務範囲だけは終えている。だからリタイアして年金生活。なのになぜ三つ目の義務だけいつまでもついてくるのか。

 

ああイヤだ。税金、納めるのはイヤだ。とにかく春にふさわしくない。連日の強風よ。義務そのものを広瀬川に流して欲しい。

今日も手を付けず、明日を迎えるだろう。

 

広瀬川歩記131

梅は咲いたか?

ここ2,3日、暖かい日が続いた。若い頃なら...どうしていただろう。

今は生き物の息吹を感じに行きたい。

西公園の臥竜梅はその後どうなっただろうか。2月1日に見た時は、今年大丈夫だろうかと心配になるほど冬に閉じこもっていた。

土曜日、行ってみると心配は何だったのだろうか、、と思うほど沢山の花がもうあとちょっとというほど膨らんでいた。

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明日には咲け、臥竜

残念ながらまだ1輪も咲いてはいない。と報告しようと決めた時、妻がはじけるような声で、ここに咲いている!

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たった1輪、されど貴重な第1歩

こうなると我が家近くの広瀬川ウメも確かめたい。

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まだもう少し

川風が冷たいのか、日は良く当たるが蕾はかたい。それでもいい。春は、お前が連れてきてくれ。。