広瀬川歩記189
侵略的外来種
広瀬川の川辺では、最近、黄色が目につきます。雄鳥の登坂のような、槍先のような、上の方だけ密集する黄色。
国立環境研究所の「進入生物データベース」によると、すでに明治の時代に園芸用としてもたらされたものだそうですけど、今では侵略的外来種100のひとつとして、外来生物法で要注意外来生物に指定されている植物です。
何でしょう。
種子だけでなく、長い地下茎でも増えるそうですが、何といっても面白いのはアレロパシーという化学物質をもっていて周辺植物の成長を抑制することができるというのです。何とたくましいことでしょうか。でもそれによって迷惑を被るのは在来種です。
何でも、ある研究によるとアレロパシーは広がりすぎた自分をも抑制するというのですが、それもまた興味深い話です。イナゴなどが異常繁殖して、それが突如滅びていくのを想起します。
見えざる神の意思によるものでしょうか。摂理と言ってもいいかもしれませんね。
人類もそうならないようウイルスがいるのでしょうか。