広瀬川歩記188
食欲の秋
植物の陰で見えないけれど、このあたりにはダイサギが6羽、カワウが4羽そして、今、上流(左手)の方に飛び去ろうとしているかのように見える(じつはUターンしてくる)アオサギ1羽 いる。
ダイサギは水の中に入ると、脚でステップを踏んで隠れている小魚を追い出す。カワウは水中で素早くそれを横取りする。
アオサギは強気である。2羽のダイサギを蹴散らす光景を目にしたことがある。だがステップは上手ではないらしい。よくダイサギの傍にいる。もっともダイサギも1羽の時には、自分からアオサギの近くに降りることがある。
どうであれ小魚にとっては迷惑な話だとしか言いようがない。それでも知らぬ顔をして広瀬川は流れていく。