広瀬川歩記178
投網
川岸をウエットスーツらしいものを来た人が歩んでいる。
川面を時々にらんでいるようだ。
トアミじゃないか?私は追いかけるように近づいていく。
「スミマセン。投網を打つところを撮らせて下さい。」
「つまらないよ。」「いや、是非撮らせて下さい。」
「こうか?」「ああ、ちょっと待って下さい。今、カメラの用意をしますから。丁度、広がるところを撮りたいんです。はい、お願いします。」
扇のように広がってないと絵にならない。でもまさかもう一度とはいえない。どうせここで何回か打つだろうから、次のシャッターチャンスを待とう。
ところが、たぐり寄せたアミにはアユが...
「今年、アユはどうですか?」「年々悪くなって行ってるよ。」
その割合に一打ちで1尾。スゴイ!と密かに舌を巻く。
「手に持って下さい。ブログに出したいんです。」
投 網 ④
無造作にアイスボックスに放り込む。
「わーぁ、いっぱいとれましたね。」「今日の2回目!」
それじゃあ、一日に40~50尾、捕まえるということ?名人だね。
第一、そこにいるって分からなきゃあ、1回打って1尾なんてならないよね。
名人!