広瀬川歩記172
オーッ やっぱり
目の片隅に小さく動くものがあった。
見えるのは、セグロセキレイのオス。でも、そんな色じゃなかった。
じゃあ、どんな色。もっとミドリっぽい感じというか・・・
ヨーク見てごらん。セキレイの横に動かざること山のごとし、石の上にも3秒。
とりあえずレンズを向ければ、そこにいるのは!
9月のカワセミ、でしょ。なんでこんなにゆっくりしてくれているのか?
ではもう1枚。せめて今日だけは1眼レフを持ってくるべきでした。
それでも水辺の宝石に出会えて、充分しあわせ。
この写真を撮った二日後の昨日、分流で大きな波紋が広がるのを見つけ、カメラを構えてそっと近づいていったら、突然声をかけられました。
振り返れば見知らぬ中年女性。「鳥を撮っているのですか?」
彼女は、緑色の鳥が飛ぶのを見かけ、カワセミかどうか知りたかったそうです。
ええ、この辺にいますよ。でもこの時期に見るなんてとてもラッキーですね。
しばらく話したあと、私はいつものコースを散歩しましたが、何と滝前橋の辺りでカワセミを見かけました。彼女が見た個体とは別のものでしょう。
残念ながら3秒も停まってはくれませんでしたけれど。