広瀬川歩記82

満足?満月?

金魚のアカネがまた身体を悪くした。ぐったりと横になっている。するとサクラが近くに寄ってくる。まるで心配して寄り添っているようにも見える。励ましているようにさえ見る。

私たちは、ともすれば人間を、地球上のあらゆる生命体の中で特別なものと考えがちである。あるいは、人によっては哺乳類を他の生物より圧倒的に知能が進んでいると思っているようだ。

しかしカラスのような賢い鳥がいることも、我々は知っている。

広瀬川では浅瀬で小魚を捕まえようとしている親子を時々見かけるが、魚がアホなら、その親子がなぜいつまで経っても一匹として捕まえることができないのだろうか。

「素早いから」と答えるなら、素早さを分かっている人間が捕まえられないのは、人間の方に魚を圧倒するほどの知恵が無いからと言うしかない。

私たちは、魚類に関してどれほどの知識を持っているのだろうか。

そんなことを考えながら、あかねが好きな水替えを急遽始めたら、トラブル続きで散歩に出る頃には、スマホで撮りたいくらいの月が上がっていた。

右上に見える、あの明るい星は何?木星? 

私は天体に関して何の知識も持っていない。

満月1日前の月だけど、ドビュッシーほど切なくもの悲しい月の光ではないけれど、この空に満足。

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仙台の夜空