広瀬川歩記74
カラスは続く
少なくとも日本では、カラスはあまり好まれる鳥ではない。
実際カラスの群れが電線にズラッと並んでいる下を通るのは恐いくらいだ。
それなのに今日も書こうとしている。なぜだ?
賢さが見える鳥で、見ていると面白いから。
”遊び”が好きな鳥だから、トンビをからかいにいっているようにさえ見える。
巣作りにハンガーを利用することもよく知られている。身近な人間生活を上手に取り込んでいるように見える。
さて、ところで。仙台も芋煮シーズンであるはずなのに、今年は低調である。例年だとブルーシートで場所取りが熾烈なのに、今年は今のところあまり見ない。
煙もそこら中で立ちのぼる。
アレッ?今日はカラスの話だったはず?
いえ、いえ。忘れたわけではありません。これから本題。
牛越橋では、芋煮会が終わろうかという時間になると、そこら中からカラスが集まってきて、電線に並ぶ。そして1羽が河原に降り立つのを見ると、我も我もと下りていく。
さあ、ヒトよ。早くどいてくれ。今からは「カラスの芋煮会タイムだ!」
そう言って宴会を始めるのだ。