広瀬川歩記38

上がったかな?

最上川流域に被害をもたらした雨は、宮城県でも県南のいくつかの町に損害を与えた。

しかし、昨日昼間にダム放流のサイレンが鳴り響いたものの、広瀬川はさほどの水量にはならなかった。

午後、雨も1時間くらいの散歩だったらまず心配無いだろう。

歩いてみると、たいしたことの無かった広瀬川であっても、水の力を改めて知る。

 

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河道

下流に向かってなぎ倒された植物たちが折り重なっている。どんなに強く踏んでみてもすぐに立ち上がる強い草たちが、昨日からの雨で地に這いつくばったままである。川の水が、ここを通ったのだ。

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こんなところに滝が

したたるほどの僅かな水が、今日は滝のように広瀬川に流れ込んでいく。滝は雨。

そうだ、三居沢はどうかな。小不動尊の方に足をのばす。

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三居沢不動尊

やはりいつもより滝らしい。こうなるとありがたみが増すように思うのは私だけかな。

帰り道は土手道。

よく見ると、数日前には咲いていなかった花や見かけなかったチョウが見られる。

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ハギでしょう

同じ夏のうちでも蝉の声は移ろう。少しずつ、そして確実に時は遷っていく。

 

ガビチョウの高笑いが聞こえる。ああ、この鳥はダメだ。1年中うるさい。