広瀬川歩記16

巣立ち

この頃、異種格闘技まがいのものを時々目にする。

先日は歩いていたらすぐ目の前で、ヒヨドリが恐ろしい勢いでスズメを追いつめるのに出くわした。ところがスズメは賢くも私を楯にしたのだろう。私に驚いたヒヨドリを尻目に、身を翻しスズメは難を逃れた。

トビが小鳥を追うこともあった。ムクぐらいのトリと小鳥がバトルを繰り広げるのも見た。

季節は新しい命が空に羽ばたくとき。

我が家の段ボールに勝手に巣を作ったスズメは、人がベランダに出ると強い警戒音を発したり、隠れるように巣に餌を運んでいく。朝は4時台から夜は7時前後まで、ものすごい回数である。

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親はボロボロ

昨日は生協で買ったレタスに青虫がいて、葉の枚数よりも多くのフンをまき散らしていたからカッとなってベランダに捨てたら、すぐさま親は捕まえてヒナに与えたようだ。

 

昨日、今日。もうヒナは外に出て良いはずである。親が盛んに誘いをかけ励ましているように見える。だがまだ勇気が出ない。

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こっちに出ておいで

私もやきもきしている。気になってほかのことが手につかない。だが、そんな風に気にしていても巣立ちを目撃できたらラッキー。僥倖。

まあ、見ることができなくても、我が家から飛び立っていく若鳥がカラスなどに狙われないことを、祈ることはできるから、そうなったらそれで良しとしよう。

ヘッ、ヘッ、負け惜しみ。